2020年6月25日にTAMRON(タムロン)から発売された「28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD」。その使い心地を、作例とあわせてレビューしていきます。
F2.8スタートの高倍率ズームレンズ「28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD」
2020年6月に、レンズメーカーのタムロンから発売されたレンズ「28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD(Model A071)」。
このレンズの魅力は、なんといっても「明るさ」と「コンパクトさ」、そして「価格」。
サードパーティ製のレンズですが、純正にも引けを取らない完成度です。
現在ソニーから出ているレンズで一番近いものは「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(SEL24240)」なので、こちらと比較しながら解説していきます。
広角側はF2.8、室内でも大活躍の明るさ
まず、レンズを買う際に大きな基準となるF値。
今回紹介するタムロンのレンズは、広角側がF2.8という明るさです。
対してソニーのSEL24240はF3.5。
数字だけ見ると誤差に感じますが、F2.8の恩恵はかなり大きいです。
室内でのちょっとした撮影にも気軽に使えるので、ついつい撮りたくなるレンズです。
ボケ具合もいい感じですね。
ちなみにこのレンズ、以前紹介したタムロンの「28-75mm F2.8」や「17-28mm F2.8」と同じく、最短撮影距離は0.19mです。
(ソニーのSEL24240の最短撮影距離は0.5m)
明るいレンズは正義!
旅行用レンズに最適のコンパクトさ
実際に、普段使っているα7Ⅲに装着してみます。
いいバランスです。(広角側)
200mmまでズームしてみても、
至って普通です。
気になるレンズの重量ですが、なんと575g。比較対象のソニーSEL24240は重量780gです。
タムロンさん、軽すぎませんか・・・
明るいレンズというのはどうしても重くなってしまうものなのですが、このレンズは本当に素晴らしい。
特に旅行ではとにかく軽くてコンパクトな装備にしたくなるので、約200gも軽いタムロンのレンズはやはり最強なのです。
タムロンのレンズは価格も優等生
サードパーティ製と純正レンズの一番わかりやすい違いといえば価格ですが、今回紹介した2つのレンズの価格差は約30,000円です。(2020年12月現在、価格.com参照)
この倍率、この明るさでこの価格・・・本当に優等生すぎです。
そして、私がタムロンレンズを推す理由のひとつがフィルター径。
ソニーは標準ズームレンズや単焦点レンズのフィルター径がバラバラなのに対し、タムロンのEマウントレンズはフィルター径が67mmに統一されています。
これには正直デメリットも存在しますが、NDフィルターやソフトフィルターなどレンズ毎に買い揃えると痛い出費になってしまう高価なフィルターも、1枚あれば使い回せるというメリットがあります。
タムロンレンズを複数所有していると、フィルター径の統一はとても便利に感じます。
そして、便利に感じたらもうタムロン沼からは抜け出せません。
「28-200mm F2.8-5.6」はカメラ初心者にもおすすめの便利ズームレンズ
タムロンのEマウントレンズといえば「28-75mm F2.8」が人気ですが、個人的には今回紹介した「28-200mm F2.8-5.6」の方が使いやすく感じました。
撮りたいものにもよるとは思いますが、やはり望遠側が75mmというのは使ってみるととても中途半端で、結局このレンズは全然使っていません。
その点「28-200mm F2.8-5.6」は、痒い所に手が届くといった印象でした。
「28-75mm F2.8」では諦めていた、旅行先の空港展望デッキからの飛行機撮影も可能です。
また、タムロンとソニーの2本のレンズを比較したときに「手ぶれ補正の有無」があります。
「手ぶれ補正は絶対ほしい!」という方は必然的に純正のSEL24240になりますが、私は手ぶれ補正なしのタムロンレンズを使っていて特に不便に感じる場面はありません。
「28-200mm F2.8-5.6」の作例を少し紹介
タムロン、最高です。
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