アイスランドで人生初のオーロラを見てきました。
この記事は、人生初のオーロラ観測に成功した記録です。
- 満月でもオーロラって見えるの?
- アイスランドでオーロラを見る方法は?
- 現地ツアーは当日でも参加できるの?
という疑問も解消していきます。
アイスランドでオーロラが見たいんだ
2020年2月、オーロラを求めてアイスランドへ飛び立ちました。
アイスランド行きの航空券を取ったのは2019年12月。
エコノミーで往復11万円ほどでした。意外と安い。
搭乗記も書いているので、お時間あるときにぜひ。
オーロラが見たいのに天候は最悪、そして満月
当たり前ですが、オーロラは天気が悪いと見えません。
↓こちらは到着した日のアイスランドの様子。
強風、雲で覆われた空、降りしきる雨。
かなりの悪天候ですが、なんとこの日の夜は初めてのオーロラ観測ツアー。
さらに追い打ちをかけるように、アイスランド滞在中はゴリゴリの満月です。
オーロラは天体観測と同じく、月明かりのない新月が好条件と言われています。
運悪すぎるやろ・・・
と自分を呪いつつ、いざオーロラ観測へ。
アイスランドの現地ツアー、予約方法や費用など
今回利用したのは、アイスランドの首都レイキャビク発の現地バスツアーです。
レンタカー移動も考えたのですが、2月のアイスランドは路面凍結の恐れがあるので、安全のため現地ツアーを申し込みました。
初日のツアーは事前にネット予約
出国前、アイスランドのオーロラマップを念入りに確認。
私がアイスランドに到着する夜、ケプラヴィーク空港の周辺のみ雲がない状態でした。
(緑部分が雲)
ツアーバスはこのオーロラマップを頼りに雲のない場所へ行ってくれると聞いていたので、出国の前日に予約しました。
ツアー代金は日本円で5,569円です。
今回予約したツアーは、
- ホテル送迎なし
- 英語ガイドのみ
- 所要時間は4時間
です。(所要時間には移動も含まれます)
また、オーロラが見れなかった場合は
- ツアー代金の返金
- 翌日以降に振り替え
のどちらかが選べます。
なので、とりあえず初日だけ予約することに。
(これはツアーによって変わってくるので、予約前に要確認です)
現地ツアーの予約はこちらから↓
ベルトラは日本人の方も多く利用しているサイトなので、日本語のレビューが豊富で使いやすいです。
2回目のオーロラツアーはホテルのツアーデスクで予約
2回目のツアーは、宿泊しているホテルのツアーデスクにて当日予約しました。
(初日と同じツアーバスがよかったのでネットも見たのですが、満席のため断念)
20:30出発のツアーだったのですが、出発の2時間前に予約。
出国前に予約していなくてもなんとかなります。
こちらのツアー代金は、日本円で6,479円でした。
初日より少し高いのは、恐らくツアー会社が違う関係だと思います。
このツアーも、
- ホテル送迎なし
- 英語ガイドのみ
- 所要時間は4時間
という条件。
ネットで予約した初日のツアーと違う点は、オーロラが見れなくても返金対応はしていないということ。
代わりに、予約日より2年間ツアーの振り替えが可能です。
来年もアイスランドに来るぞ!
という方には持って来いのシステムですね。
急遽予約したツアーでしたが、事前予約とほとんど変わらない金額で参加できるので、焦って予約する必要はありません。
「aurora」でも伝わるのかもしれませんが、アイスランドでは「Northern Linghs」の方がよく使われています。
アイスランド到着初日、オーロラを見る
さて、いよいよオーロラハンティングに向かいます。
第1回目は事前にネット予約したツアーに参加しました。
オーロラツアー会社はBusTravel Iceland
先ほど説明した通り、私が予約したツアーはホテル送迎なしです。
というのも、送迎なしプランの場合、指定された集合場所に自らの足で向かう必要があるのですが、その集合場所というのが今回宿泊したホテルの前なのです。
利用したホテルはこちら↓
【レビュー】アイスランドの景色を一望できる(!?)ホテルに泊まったよ
(送迎ありプランにすると、少しツアー代金が高くなります)
21:30にホテル前へ行くと、すでに数十名の人が。5分ほど待ったところで、ツアーバスが到着しました。
今回利用するツアー会社はBusTravel Icelandなので、写真のような白にオレンジロゴのバスが来たらとりあえずドア前に行きます。
この時間は他にも多くのオーロラツアーバスが同じように出ているので、まずは自分のバス探しからスタート。
大抵は、
- バスガイドが名前を呼んでくれる
- 入口に立っているバスガイドに名前を言い、合っていれば乗車
のどちらかで、すんなりとバスに乗り込むことができます。
私が乗ったBusTravel IcelandのバスはWiFiあり、トイレありでした。
1時間後、ツアーバスはなにも見えない暗闇へ
オーロラマップを見て予想していた通り、バスはケプラヴィーク空港へ。
車内では、オーロラを撮るための一眼レフの設定などを細かく説明してくれます。
撮影中わからないことがあったらいつでも呼んでね!
と自己紹介までしてくれました。
(が、名前を忘れました。ごめんね・・・)
走ること1時間(時刻は22:30)、なにもないだだっ広い場所でバスが停車します。
満月なので月明かりがありますが、新月だったら足元がまったく見えなかったのではないでしょうか。
足元をライトで照らしながら歩いてくれるガイドさんに着いて行き、少し周辺を散策します。(寒い人はバス待機)
とても丁寧なガイドさんで、オーロラ以外のお話もたくさんしてくれました。
解説が一通り終わり、バスへ戻っていく人がちらほらいたので私もバスへ戻ることに。
・・・あれ?ガイドさん戻ってこないね?
・・・・・心配だね?
真っ暗闇でなにも見えないから、念のためガイドさんと一緒に行動しておこう・・・
と道を引き返したその時、奴は現れたのです。
オーロラが出たらとりあえずみんな叫ぶからすぐわかる
ガイドさんがレーザーのようなライトで、オーロラの場所を示してくれます。
周囲のツアー客はみんな一斉に
/
Fooooooooooo!!!!!
\
と叫びます。
バスの車内では私だけが担いでいた三脚。
ワイだけ気合い入りすぎでは・・・?
と心配していましたが、みんなどこに隠し持っていたのか、次々と三脚をセットし始めます。
ここからはみんな一心不乱に撮影します。
このときのオーロラはレベル2、肉眼で見ると白いモヤモヤです。
ところが、ファインダー越しで見ると不思議なことに緑色に。
この日はとても風が強い日で、あっという間に雲で消えてしまいました。
と思いきやその数秒後、
/
Fooooooooooo!!!!!
\
出たなオーロラ・・・
振り返ると、白いモヤモヤが踊るように動いています。
レベルこそ低かったのですが、同じツアーバスの人たちはマナーが良く、とてもいい雰囲気でオーロラ観測ができました。
そして、オーロラが出ていない間も黙々と撮影を続ける一眼レフユーザーが多い印象でした。
このあと深夜1時まで撮影をし、オーロラが見えなくなったところで市内に向けて出発。
深夜2:00にホテルに着きました。
気温は0度くらいでしたが、とにかく風が強く体感温度はもっと低かったと思います。
この日はゆっくりバスタブに浸かり、朝4:00頃就寝。
奇跡は起こるのか・・2回目のオーロラハンティング
初日に最大の目的であったオーロラを見れた私。
オーロラ、イージーすぎない?
となり、もうオーロラ見れたし満足だね、と思っていました。
ところがレイキャビク市内での滞在最終日、少し体力が残っていたのでさきほども書いた通り、急遽オーロラツアーを予約。
急遽決めた理由は、
- ツアー参加できる最後の日だから
- 初日より天気が好条件
です。いざ、向かいます。
オーロラツアー会社はReykjavik Excursions
ツアー会社変わりまして、Reykjavik Excursions。白いバスに青いロゴです。(写真は後ほど)
空港~市内の移動に使うflybusと同じ会社ですね。
初日と同じく20:30にホテル前集合し、ホテルのツアーデスクで印刷してもらったバウチャーを渡します。
特に予約メールやモバイルバウチャーがあるわけではないので、私の予約を証明してくれるモノはこのとき渡してしまったバウチャーのみです。
長くなるので割愛しますが、このあとバウチャーを持っていないせいで少しトラブったので、念のため予約番号は控えておきましょう。
(バウチャーの写真を撮るだけでも大丈夫)
出発したバスはホテル数軒を経由し、全ツアー客を乗せたところでいよいよオーロラ観測へ。(時刻は21:00)
走ること約1時間半、22:15頃に目的地と思われる場所に到着。
20:30スタートの4時間ツアーで、すでに約2時間を消耗しました。
おいおい、このツアーバス大丈夫なの・・・?
こ、ここは祭り会場か・・・?
バスを降りると、うごめく大量の人影。
できるだけ人が写らないように三脚を設置しても、避けられない人、人、人・・・・
それもそのはず、後ろには大量のReykjavik Excursions産のバスが。
先ほど説明した白いバスに青いロゴ、見にくいけどこのバスで~す・・・
初日は、ツアーバスといえば私が乗ってきた1台のみで、辺りは光のない真っ暗闇でした。
対して今回のバスは、とりあえず全員集まってみんなで鑑賞しようぜ、という感じ。
この日の天気はとても良く、
どこ行ってもオーロラ見れるじゃん!
とワクワクしていたのに、なぜ?
なぜこんなに集まるの?
ここに来る途中、暗い場所たくさんあったよ?
1時間半も走って、なぜここ?
ちなみに場所はここ↓
思いっきりリングロード沿いです。
国道1号線。
アイスランドの島をぐるっと一周結んでいる一番大きい道路。
当たり前ですが、車がビュンビュン通っています。
当たり前ですが、車のライトは眩しいし、街頭もがっつり立ってます。
当たり前ですが、人が多すぎるがゆえ、ライト照らしまくりのツアー客がちらほらいます。
初日のツアーバスがどれほど恵まれた環境だったか、思い知ることとなります。
このときの気温はマイナス4度。
・・・カエリタイ。
オーロラ出た出た詐欺
オーロラが出るまで暇なので、バスから離れた場所まで歩きます。
この惑星は一体・・・
と、宇宙飛行士ごっこをして待ちますが、寒すぎるので30分で退散。バスへ戻ります。
同じバスばかりなので、自分が乗ってきたバスの番号をしっかり覚えておきましょう。(フロントガラスに番号の札がついています)
車内へ戻ると、ほぼ満席でした。外、寒いもんね。
暗さに目を慣らしておきたいのと、誰もスマホをいじっていなかったのもあり、私もスマホを触らずに待ちます。
少しウトウトしてきたとき・・・
ドンドンドンドン!!!!!!
ドンッ!!
ドンッッッ!!!!
突然狂ったようにバスの車体を叩くガイドさん。
ついに出たなオーロラ・・・
と待機していた全員が確信し、ゾロゾロとバスを降ります。
あれだけ狂ったようにバス叩いたんだから、さぞかし大きなオーロラが・・・
どこ?
・・・・どこ??
おい、どこ???????
数秒後、静かにバスへ戻っていくツアー客たち。
これが後の世に語り継がれる「オーロラ出た出た詐欺」である。
オーロラが見れなかったことへの不満はない
マイナス4度の気温に加え、建物が一切ないので風が本当に強く、体が冷え切ってしまった私。
バスで再びウトウト待機していると、23:30頃バスが動き出しました。
ガイドさんが「オーロラが見れなかったので明日以降に振り替えて」という趣旨の説明をします。
私、今日が最後なんだよなぁ・・・
深夜1:00、ホテルへ到着。
初日よりも好条件だったのに見れなかったオーロラ。
しかし不思議と見れなかった悲しさなどはなく、初日でオーロラを見れた自分の運の強さ・・・!!とむしろ感動していました。
残念だったのはツアー会社の対応です。
オーロラが見れた日に利用したBusTravel Icelandのバスは本当に光害のない、真っ暗な場所へ連れて行ってくれました。
レンタカーを借りていたとしても暗すぎて自分では来れなかったよね、というレベルです。
ところが、Reykjavik Excursionsはまさかのリングロード沿い。
どうしても、
もっと暗い場所なら見えたのでは?
もっと近い場所でよかったのでは?
と思ってしまいます。
Reykjavik Excursionsのバスだけが集まっていたので、恐らくツアー会社で決めている場所なのでしょう。
もし今後また利用する機会があれば、Reykjavik Excursionsでの予約は避けます。
死ぬまでにやりたいことリスト、1つクリア
死ぬまでに一度は見たいと思っていたオーロラ。
遠い国だと思っていたアイスランド。
2019年11月の自分に
3ヶ月後にアイスランドでオーロラ見てるよ!
と言っても絶対信じないもんな・・・
もう今は、来月自分がなにをして生きているのか、まったく想像できません。
満月×オーロラはとても神秘的
心配していた月齢問題ですが、結果的に満月でよかったなと思っています。
新月だと暗すぎて周辺の景色が見えないらしいのですが、月明かりのおかげでアイスランドの広大な景色もしっかり写っています。
思い描いていたカーテン状のオーロラではありませんでしたが、これはレベルの問題だと思います。
アイスランドを選んだのは、オーロラだけでなく自然に引き寄せられたのもあるので、例えレベルが低かったとしても見れただけで大満足です。
日照時間が短い冬でも、満月の月明かりがあれば過ごしやすいですよ。
オーロラは別の国でリベンジします
お気付きでしょうか・・・
オーロラの写真、ほとんどピントが合っていないこと・・・・
これ本当にただの言い訳なんですが、出ては消えて、あっちの空~こっちの空~ってめちゃくちゃ気まぐれなオーロラだったんです。
技術不足なのも否めません・・・
早く撮らなきゃ!!っていう気持ちが強すぎて、激甘ピントの写真を量産してしまいました。反省。
このリベンジも兼ねて最終日に急遽ツアーを予約したんですが、不発に終わったので・・・また別の国で、オーロラリベンジしたいです。
ばっちりピントが合っている写真もあるので、探してみてください。
というわけで、人生初のオーロラ観測体験記でした。
撮影に使ったカメラはSONYのα7Ⅲです。
→ α7Ⅲの開封レビュー&少し使った感想【不満もある】
・【感想】アイスランドに行く前に、映画「LIFE!」を見て準備運動をします。
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